あんしん相続・遺言コラム

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遺言の書きはじめ方とは 何から取りかかればよいか

杠司法書士法人

愛する家族のために、大切なあの人のために・・・。書くと決めた遺言書ですが、いざ書き始めるとなると戸惑うものです。何から?どこから?そもそも何に書くの?握り締めたペンすら、このペンで大丈夫なのか気になってきませんか?

実は、書き方のルールそのものはそれほど難しくはありません。ほんとに難しいのはその内容です。書き始める前には、少し準備が必要です。誰が相続人になるか。その相続人にはどれだけの相続分があるか。まずはこの点だけでも正確に把握しておきましょう。

・わからないことばかり

将来に備えて遺言書を作成しておくという方も年々増加し、特に珍しい話ではなくなった昨今です。ただし、なにぶん初めてのことであるという方も多いですので、どうやって書き出したらいいのか、まったく見当がつかないこともあるかも知れません。手もとに遺言を書くための専用の用紙なんてないけれど、どんな紙に書いてもいいのだろうか。パソコンで打ち直して印刷したほうがいいのだろうか・・・。形式上の問題だけでも、わからない点がたくさん出てくるでしょう。

・形式も問題だが、内容も問題だ

ところで、遺言書の形式についての問題点は、書く内容がある程度決まっていれば、アドバイスすることは実はそこまでむずかしくありません。たとえば、公証人などの第三者に依頼せずに自分だけで作る遺言書の場合、べつにどんな紙に書いてもよいけれど、ワープロやパソコンで打ったものは不可ですよ、といった具合にすぐに答えることができます。

これに対して、即答することがむずかしいのは、形式の問題ではなく、むしろ内容の問題となります。いったい、遺言書の内容というものは、どのようにして考えていけばよいのでしょうか。やはり、そこにもわからないことがいろいろと出てくるのが常でしょう。

・手始めの作業

比較的とりかかりやすい作業のひとつとして、まずは、自分の家族関係を把握し、法律に定められた相続分をきちんと把握しておくこと、が挙げられるでしょう。そもそも、もし自分に万が一のことがあったら、残った家や貯金などはどうなるのか?そのルールもいまひとつわからない、という方も少なくないものです。

法律には、遺された人々が遺産を相続する割合というものが定められています。(むかし、中学校や高校の社会の授業で、そんな話があったのを覚えておられるかたもいらっしゃるかも知れません。)遺産の相続をする人は、相続人全員で分配の割合を決める話し合いをおこない、話し合いがまとまればその決定にしたがって分配をすることになります。もしそこでトラブルになって裁判所に判断を仰いだとしたら、原則としてこの法律で決められた割合を中心として、そこから調整をしながら財産を分配することになります。

自分の相続人にあたる人の範囲や、それぞれの法律上の取り分を事前に把握しておくこと。それは、遺言書を作る上で欠かせない準備だといえるでしょう。たとえば、祖父から孫に何かを遺してやりたいというとき、その孫はそもそも自分の相続人にあたるのかどうか・・・。それを知っておくだけでも、書き方のアプローチはずいぶん異なるものなのです。

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